工藤嶺 (バレーボール)

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工藤 嶺
Rei Kudo
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1997-12-05) 1997年12月5日(26歳)
出身地 日本の旗 千葉県千葉市
ラテン文字 Rei Kudo
身長 175cm
体重 65kg
血液型 A型[1]
選手情報
所属 デンソーエアリービーズ
愛称 クウ
役職 事務局
ポジション OH
指高 225cm
利き手[1]
スパイク 300cm
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工藤 嶺(くどう れい、1997年12月5日 - )は日本の元女子バレーボール選手である。

来歴[編集]

千葉県千葉市出身[1]。両親や実姉の影響で小学1年次からバレーボールを始める[1]昭和学院中学校から県内バレーボール強豪校である千葉県立柏井高等学校に進んだ。

同校では長らくセンタープレーヤーとして活躍したが、後にレフトにコンバートされた[2]。同級で全日本ジュニア代表中元南とともにチームを牽引して[3]、2015年1月の第67回全日本バレーボール高等学校選手権大会ではベスト4に食い込む活躍を見せた[2][4]

2015年2月に行われた全日本ジュニア世代の大会である全日本ジュニアオールスタードリームマッチでは中元とともに敢闘賞に選出された[5]。同年7月のインターハイでも柏井高校はベスト8に入り、自らも優秀選手賞を獲得した[6]

2016年2月1日、デンソーエアリービーズ公式サイトにて入団内定が発表された。同期入団は中元南小口樹葉中川千世[7]

同年3月のV・チャレンジマッチでデンソーはV・チャレンジリーグIに降格するも、同年7月のV・サマーリーグでは準優勝し、工藤は「フレッシュスター賞」を獲得した[8]

同年10月29日から始まったバレーボール2016/17VチャレンジリーグIでは、開幕戦の対KUROBEアクアフェアリーズ戦でスタメンとして出場、13得点をあげてVチャレンジリーグIデビューを果たした[9]。以後同リーグ戦の全試合でスタメンを務めた。

2017年5月にU-23代表に選出され[10]タイナコンラチャシマで開催された第2回アジアU-23女子バレーボール選手権に出場。決勝まで駒を進めた全日本は、ホームのタイに0-2のビハインドの場面から第三セットよりスターターとして出場した工藤らの奮闘で大逆転勝利を掴んだ[11]

2017年11月5日のVプレミアリーグ対JTマーヴェラス戦に途中出場して10得点をあげて、Vプレミアリーグデビューを飾った[12]

2018年1月8日、この年新成人となる工藤と中元南による挨拶がデンソーエアリービーズ公式サイトに掲載された[13]

平成30年、20歳になりました!正直、“新成人”と言われてもパッとしません。しかし、“自覚”と“覚悟” この2つはあります!先輩方から「20歳を過ぎたらあっという間」と聞きます。そのあっという間が、ただ過ぎる時間にならないように、1日1日を意味のあるものにしていきたいと思います。また、プライベートでは、もっと英語を話せるようになりたいので、1日1単語を習慣づけていきたいです。20歳になった工藤嶺をよろしくお願いします!! — 工藤嶺「デンソーエアリービーズ|新成人のごあいさつ」より

2021年7月4日、愛知県スカイホール豊田で開催された「V・サマーリーグ女子西部大会」の全試合が終了。工藤は今大会で「最優秀選手賞」を受賞し、デンソーエアリービーズのサマーリーグ初優勝に貢献した[14][15]

2022年、2021-22シーズン終了をもって現役を引退した[16][17]。2022-23シーズンよりチームの事務局を務める[18]

球歴[編集]

  • 全日本U-23代表:2017年
    • アジアU-23選手権:2017年(優勝)

所属チーム[編集]

受賞歴[編集]

  • 2015年 インターハイ:優秀選手賞
  • 2015年 全日本ジュニアオールスタードリームマッチ:敢闘賞
  • 2016年 V・サマーリーグ:フレッシュスター賞
  • 2021 V・サマーリーグ女子西部大会:最優秀選手賞[14][15]

個人成績[編集]

V.LEAGUEの個人成績は下記の通り(ファイナルステージ、VCup含む)[19]

大会 チーム 出場 アタック バックアタック アタック
決定本数
ブロック サーブ サーブレシーブ 総得点























































V1 2021-22 デンソー 33 115 877 281 49 32 292 74 28 25.3 2.44 16 0.14 324 4 11 30 88 9.1 108 55 28 63.9 281 16 15 312
V1 2020-21 26 92 728 268 50 36.8 192 61 19 31.8 2.91 17 0.18 302 3 8 16 97 10.3 234 105 54 56.4 268 17 11 296
V1 2019-20 26 78 678 229 36 33.8 133 40 12 30.1 2.94 12 0.15 292 3 5 13 88 9.2 372 163 97 56.9 229 12 8 249
V1 2018-19 27 61 539 168 31 31.2 47 12 4 25.5 2.75 9 0.15 175 2 4 12 39 7.3 431 181 99 53.5 168 9 6 183
V1 2017-18 24 35 262 84 10 32.1 9 1 0 11.1 2.40 4 0.11 72 1 1 10 27 8.7 172 45 49 40.4 84 4 2 90
V2 2016-17 18 46 332 131 24 39.5 32 8 5 25.0 2.85 5 0.11 151 1 2 8 61 11.8 213 134 0 62.9 131 5 3 139
CM 2016-17 2 1 5 1 0 20.0 0 0 0 - 1.00 0 - 3 0 0 0 0 0.0 3 3 0 100.0 1 0 0 1
通算:6シーズン 158 428 3421 1162 200 34 705 196 68 27.8 2.71 63 0.15 1319 14 31 89 400 9.3 1533 686 327 55.4 1162 63 45 1270

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 「月刊バレーボール」2016年12月号臨時増刊 「バレーボールVリーグ観戦ガイドブック」141ページ
  2. ^ a b “新米エース”工藤が柏井初V導く!準決勝は「通過点」/春高バレー”. sanspo.com. 2017年3月21日閲覧。
  3. ^ 【2015近畿総体】(バレーボール女子)柏井(千葉) ハングリー精神で日本一へ”. 高校生新聞. 2017年3月21日閲覧。
  4. ^ 第67回全日本バレーボール高等学校選手権大会”. 日本バレーボール協会. 2017年3月21日閲覧。
  5. ^ 全日本ジュニアオールスタードリームマッチが閉幕”. 日本バレーボール協会. 2017年3月21日閲覧。
  6. ^ 「月刊バレーボール」2015年9月号 151ページ
  7. ^ 2016年度 新人選手の加入について(2016.2.1)”. デンソーエアリービーズ. 2021年7月4日閲覧。
  8. ^ 2016V・サマーリーグ女子大会 ~最終結果~”. Vリーグ機構. 2017年3月17日閲覧。
  9. ^ 試合結果速報”. Vリーグ機構. 2017年3月17日閲覧。
  10. ^ 全日本メンバー”. 日本バレーボール協会. 2017年5月22日閲覧。
  11. ^ タイに逆転勝利で初のアジア選手権制覇! 第2回アジアU-23女子選手権大会”. 日本バレーボール協会. 2017年5月22日閲覧。
  12. ^ 試合結果速報”. Vリーグ機構. 2017年10月21日閲覧。
  13. ^ 2018.01.08 新成人のごあいさつ”. デンソーエアリービーズ (2018年1月8日). 2021年7月4日閲覧。
  14. ^ a b 西部大会|2021 SUMMER LEAGUE”. 日本バレーボール協会 (2021年7月4日). 2021年7月4日閲覧。
  15. ^ a b デンソーが初優勝。MVPに工藤嶺(デンソー)、敢闘賞に万代真奈美(久光)2021 V・サマーリーグ女子西部大会”. バレーボールマガジン (2021年7月4日). 2021年7月4日閲覧。
  16. ^ 2021-22シーズン 退団選手のごあいさつ”. デンソーエアリービーズ (2022年5月1日). 2022年5月1日閲覧。
  17. ^ “デンソー 工藤嶺の引退を発表”. 月バレ.com (日本文化出版). (2022年5月2日). https://www.getsuvolley.com/220502_denso 2022年7月1日閲覧。 
  18. ^ 追加登録選手・スタッフ(女子)リスト”. V.LEAGUE (2022年11月2日). 2022年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月2日閲覧。
  19. ^ 工藤嶺|選手別成績|Vリーグ オフィシャルサイト”. Vリーグ機構. 2021年7月4日閲覧。

外部リンク[編集]